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桃色ミッドナイト★

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2009-05-27 (Wed)

真里×拓+秋生【SS】

ラブ★クライシス!

真里×拓+秋生

真里はなんでもかんでもアッちゃんに相談しそうw
そしてアッちゃんって苦労しまくってそう…
という話^^←
できるなら、わたしもアッちゃんに迷惑かけたいなぁ…←←←

ラブ★クライシス!


「アッちゃぁ~ん!どぉ~しよぉ~!」
そう、鮎川真里が真嶋商会に飛び込んできたとき、真嶋秋生はとてつもなく嫌な予感がした。
たいてい、真里がこういう風に秋生のとこに来る時は厄介ごとが一緒なのである。
(今回は何しやがった?)
秋生が苦い顔をするのも当然だ。
しかし、どうせくだらない事だろう、と先ほどからやっていたバイクの修理を続ける。

「ねぇねぇ、聞いてよォ~アッちゃ~ん」
自分を無視してバイクに向かう秋生の作業着の袖を、これでもか!というほど引っ張り真里が強請る。
傍からみたら可愛らしい行為だが、真里のそれは尋常でない力が伴うため、当人にとって見れば可愛らしさのかけらもないただの暴力である。
「だぁーっ!もう、わかったよ!服を引っ張るな!」
根負けした秋生はぐいぐい引っ張る真里の手を払いのけ嗜める様に言う。
「♪ やったぁVvんもぅ、さすがアッちゃん話がわかるなぁ★」
そう仕向けたのはお前だろ、と溜め息をつかずにはいられない秋生であった。

「で、何があったんだよ?」
秋生は真里を茶の間に通し、冷蔵庫から缶ジュースを2本持って帰ってきて早々、そう言った。
真里は真里で、勝手知ったる他人の家とばかりに、テーブルにおいてあったお菓子をなんの断りもなしに食べ始めていた。
そこは幼馴染だからかお互い気にしていない様子である。
「んー…それがさぁ~…はぁ~…も、ホントどうしよぉ」
お菓子の食べくずを口の端に携えて、真里はテーブルに突っ伏す。
「どうしようってもよぉ、ワケがわかんなきゃアドバイスできねぇべ?」
まったくもってその通りなのだが、相手が真里なのでついつい優しい口調になる。
変なところで逆鱗に触れて暴れられても困るのだ。
「うぅ~………うん、よし、アッちゃんには話す!決めたっ!」
そう言うや否や、真里はがばっと起き上がり秋生をまっすぐに見詰める。
「お、おう…なんだ?」
その勢いに気圧されたが、そこは幼馴染で教室でも”爆音小僧”でも真里の保護者的存在の秋生である。冷静な対応ができた。

「俺、俺…っ、拓ちゃんにちゅーしちゃった!」
「………………は?」
一拍置いてもその言葉の意味を飲み込めない。
「だからっ!拓ちゃんに、ち、ちゅ、うわぁぁぁぁああああっ!俺、まだするつもりなかったのにぃ~!絶対嫌われたぁ~!!」
意味わかんねぇ、という顔の秋生に焦れた真里が再度言うが、思い出したのか途中で叫び、胸中を吐露する。
秋生はますますイミワカンネェ、という顔になった。

つまるところ、拓と二人、公園でアイスを食べていたときに、唇にアイスをつけてにっこりと笑った拓が可愛すぎてきゅんとしたと同時に、唇のアイス舐めたい、という衝動に駆られて、欲望の赴くままに実行してしまった。
ということらしい。
「あーあー…どうしよぉ…拓ちゃんすごいびっくりしてたもん…目ン玉飛び出るんじゃないかってくらい目ェ見開いてた…」
それは…相当驚いたんだろうな、と秋生も想像に易かった。
「で?拓はどうしたんだよ?」
「え…?何が?」
がくりっ
思わずずっこけそうになる。
「何が?じゃねぇよっ!拓をどうしてきたんだよ!?ちゃんとフォローは……するわけないか…お前が」
「俺、ちゅーしたあと走ってここまできちゃった」
がたがたんっ
ずっこけてしまった。あの、秋生が、である。
いつも冷静沈着。”爆音”のまとめ役。頼れる存在。そんな彼が真里に掛かればその、冷静さを乱されまくるのだ。
「お、お前っ、拓を置き去りにしたのか!?ばか!その驚きっぷりなら今も固まったままかもしれないぞォ!?」
サプライズにめっぽう弱い拓なら有り得そうな例え話だ。
「え、え!?ヤバい!ど、どうしよぉ!」
「いいから戻れ!戻って拓に謝るなり説明するなりしろっ!」
「一人で…?」
上目遣いで秋生を見る。
(ついて来て★)
の眼差しである。
「…はぁ~…」
秋生は盛大に溜め息をつき、立ち上がる。
「おら、行くゾっ」
「! うん!ありがと★アッちゃんVv」
ぴょこんっと真里も立ち上がり、秋生の後について行く。
二人はそれぞれ、自分のバイクに跨り、拓がいるであろう公園へ向かった。

天真爛漫でブレーキを知らない幼馴染を持つと苦労するなァ。
秋生はひっそりと心の片隅で思った。
でも、嫌いじゃない。
世話を焼くことも、面倒ごとに巻き込まれることも。
だが、幼馴染だからといって他人の恋愛沙汰にまで首を突っ込ませるどころかフォローまでさせられるのは当人たちにとって少しどうかとも思ったのもまた事実である。
(なんだか、一生マー坊の恋愛も面倒見させられそうだ)
そう思わざるを得ない秋生であった。


秋生の予想通り公園でずっとショックを受けたまま意識を飛ばしていた拓を見つけて、真里が猛ダッシュで抱きつき正式な告白をしさらに拓が衝撃を受けて再起不能に追いやられるのはまた別の話★

fin.

 

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